塩野義製薬は24日、米スタートアップのアプニメッドと設立した睡眠障害治療薬の合弁会社を完全子会社化すると発表した。折半出資していたが、アプニメッドの持ち分50%の株式を取得する。取得額は1億ドル(約160億円)で、4月に取得完了する予定だ。睡眠障害を新たな成長分野と位置づけ、事業展開を加速する。
米マサチューセッツ州に本社を置く合弁会社「シオノギ・アプニメッド・スリープ・サイエンス(SASS)」は2023年に両社が折半出資で設立した創薬会社。睡眠時無呼吸症候群などを対象とする2つの新薬候補を開発している。アプニメッドは自社の別の候補薬に経営資源を集中する意向で、SASSは塩野義主導で開発を進める。
塩野義は今後、開発の進展に応じたマイルストンや、将来の製品売上高に応じたロイヤルティーをアプニメッドに支払う。2026年3月期の連結業績への影響は軽微とする。2027年3月期以降は、これまでアプニメッドと折半していたSASSの研究開発費を全額負担する見通しだ。
睡眠障害は患者の生活の質(QOL)に大きな影響を与える一方、治療選択肢が限られるとされる。塩野義は同領域を感染症や希少疾患に続く中長期の成長ドライバーとして位置づける。自社の低分子創薬との親和性の高さを生かし、事業基盤の拡大を狙う。
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