
JR東日本は25日、東京都港区にある再開発街区「高輪ゲートウェイシティ」で追加開業する複合ビルなどのメディア向け内覧会を開催した。オフィスや商業施設、高級賃貸マンションなどが入る。入居するクリニックで交通系ICサービス「Suica(スイカ)」が診察券として使えるなど、スイカを活用した実証実験を実施する。
高輪ゲートウェイシティはJR東の車両基地だった場所に建ち、2025年3月に複合ビル2棟が開業した。28日に複合ビルと文化施設、賃貸住宅の3棟が追加で開業する。
複合ビル「ザ リンクピラー2」は地上31階、地下5階建てだ。オフィスやJR東グループの商業施設「ニュウマン高輪 MIMURE」などが入る。オフィス面積の9割が成約済みで、スタートアップも含めた入居者によるスイカの移動や決済データを用いた実証実験を後押しする。

内科や産婦人科など6つのクリニックも入り、スイカを診察券として利用すればそれぞれの診察券を持ち歩く必要がない。将来的にはスイカを通じて人間ドックなどの健康情報と移動データを連係させてアドバイスする。
例えば健康上、日々の歩数を増やす必要がある人には目的地の1駅手前で下車して歩くようにリアルタイムで提案することが可能だ。
高級賃貸は847戸の住宅を備え、4月1日に入居を開始する。外国人材の居住も想定しており、低層階にはインターナショナルスクールが入る。
12戸限定の実験住宅ではスイカによる新サービスを実証する。例えば、高輪ゲートウェイ駅の改札でスイカをかざすと風呂を沸かすことができ、帰宅後すぐに入浴できる機能を搭載する。
JR東の天内義也マネージャーは「スイカは新たなサービスのプラットフォームになる。高輪ゲートウェイシティから取り組みを発信したい」と話した。
文化創造施設「MoN Takanawa」(モン・タカナワ)には約1500平方メートルの展示会場を設けた。ステージ全面に発光ダイオード(LED)を設置したシアター室では、4月から手塚治虫の「火の鳥 未来編」をテーマに体験型のライブパフォーマンスを開催する。
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