スーツ姿の新入社員が水槽に潜って辞令を受ける「水中入社式」が3月31日、三重県鳥羽市の鳥羽水族館であった。新人6人のうち、飼育研究部に配属される5人がアオウミガメやナポレオンフィッシュなど3000匹の魚たちに見守られながら新たな一歩を踏み出した。
水族館ならではの入社式をと2006年から始まった。新入社員のいなかった年を除き今年で19回目。5人は潜水士の資格を持つものの、水槽での潜水は不慣れで、3日間練習して臨んだという。
大勢の観客が見守る中で入社式がスタート。「コーラルリーフ・ダイビング水槽」(深さ5・5メートル)に潜った5人に向け、水槽の外から若井嘉人館長が「入社おめでとう。皆さんの念願がかなったのは周りの人たちの助けがあったから。感謝を忘れずに頑張ってください」と激励。水中に潜った飼育研究部の若林郁夫部長から新入社員代表の桝井拓馬さん(24)へ辞令が手渡された。
伊勢市出身の田端舞さん(22)は「小学校の遠足や中学校の職場体験で鳥羽水族館で働きたいと思うようになった。私が夢を与えてもらったように、今度は夢を与える側として、生物の魅力を届けられる飼育員になりたい」と話していた。【小澤由紀】
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