空調設備士の育成に乗り出すことを発表し、右手を重ねて連携を誓うKDWの菅原康弘社長㊧、KOEIの船橋社長㊥、コサカの末永専務(2日、山形市)

設備工事業KOEI(山形市)のグループ企業、弘栄ドリームワークス(KDW、同)は2日、空調設備の取り付けや保守点検などを担える現場人材の育成を新たに始めると発表した。個人を対象に4月末にも募集を始め、8月に5人の入校を見込む。中小設備工事会社の施工管理者、配管工に続く第3弾だ。

この「空調設備士育成起業プログラム」はKDWが運営する「KDWアカデミー」が手がける。KOEIを中核とするkoelu(コエル)グループでエアコンのレンタル・リースを手がけるコサカ(仙台市)が契約社員で2年間雇用。座学、技術研修、コサカなどコエルグループ各社での職場内訓練(OJT)で家庭用・業務用を問わず扱える人材をつくる。

研修期間内に必要な資格の取得を後押しする。修了後はコサカの正社員に登用したり、別の企業への就職を支援したりする。独立志向の人にはコサカが出資して会社をつくり、働きながら経営を学んでその会社を買い取る枠組みも用意する。

同プログラムのリーダーを務めるコサカの末永秀人専務は「空調工事は現在、現場の数に対して設備士が足りない状況だ」と説明。「地域の空調は地域で守るという熱と誇りを同じくし、即戦力になる仲間を増やしたい」と言葉に力を込めた。まずは北海道を除く東日本での「同志」づくりを念頭に置いている。

「KDWアカデミー」の菅原校長㊧から入校証を受け取る配管工志望の湯瀬翼さん㊨(2日、山形市)

KDWは中規模現場を仕切る力を身につけたい施工管理者候補の2期生2人と配管工志望の1期生2人の入校式も2日に開いた。KDW会長を兼ねるKOEIの船橋吾一社長は「配管工は内定者も3〜4人おり、確かな手応えがある」と説明した。

船橋氏は「排水管の洗浄、換気用ダクト、屋根・板金など現場人材の育成が必要な分野はまだまだある」とも話し、今夏には第4弾の教育プログラムを打ち出す方向だ。

KDWは経営理念で「建設設備業の新しい未来を創造する」とうたっている。2025年12月に立ち上げたアカデミーの取り組みはその一環だ。専用ロボットを用いた配管調査市場の創造にも挑戦している。

KOEIの船橋社長は「専門技術を持つブルーカラーをめざす動きは一過性のものではなさそうだ」と語る(2日、山形市)

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