
セブン&アイ・ホールディングスは1日、スーパーや外食など非中核事業を束ねる全額出資子会社「ヨーク・ホールディングス」について、米投資ファンドのベインキャピタルへの株式売却手続きが完了したと発表した。セブンがコンビニエンスストア事業に集中する一環で、セブンにとってヨークは持ち分法適用会社となる。イトーヨーカ堂など計29社はベイン傘下で再成長を図る。
セブンは2025年3月、ヨークについてベインに8147億円で売却する契約を結んだ。ヨークにはその後、セブンや同社創業家などが計40%の保有比率分を再出資したため、ベインの保有比率は60%。ベインが実際に投資した金額は約4900億円とされる。
ヨークはヨーカ堂のほか、ファミリーレストラン「デニーズ」を運営するデニーズジャパン(東京・千代田)や生活雑貨のロフト(同・渋谷)、ベビー用品の赤ちゃん本舗(大阪市)などで構成する。セブンが24年10月に設立し、合計の売上高は約1兆6000億円。
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