日本政策金融公庫長野支店はリンゴ搾りかすを活用した合成皮革などを扱うSORENA(ソレナ、長野市)に対し資本性ローンを実行したと発表した。融資額は非公開。資本性ローンは自己資本とみなせる融資で、財務体質の強化で対外信用を高める効果などがある。
ソレナは長野県内でのシードル製造工程などで発生するリンゴの搾りかすを石油由来のポリウレタン樹脂と混ぜて作る合成皮革「りんごレザレット」の開発販売を手掛ける。食品廃棄物を有効活用し、一般的な合成皮革に比べ石油由来素材の使用量を抑えている。アパレル商品やホテルのオリジナルグッズなどでの採用が多い。
同社の伊藤優里代表は「資本性ローンの実行により、長期的・戦略的に成長計画を実行できる基盤が整った」とし、研究開発を続けつつ自動車内装や家具など大量ロットかつ高機能が求められる分野への展開を進めたい考えだ。
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