
清水建設などは2日、東京駅前で建設中の複合ビル「トーチタワー」の地上部分の工事を始めたと発表した。国内最大級という鉄骨の柱を斜めに組み合わせる特殊な構造を採用し、高さ385メートルと国内最高層を予定するビルの重さや揺れに対応する。2028年5月の竣工を目指す。
タワーの地上部分を支える構造体の鉄骨工事に着手した。構造体には三菱地所設計が提案した構造「ダイヤグリッド架構」を採用した。鉄骨を斜めに組み、ビルの外周部を囲んで補強する。地上部分の総重量約80万トンのうち4割を支える。
26年2月ごろまでに地上約52メートルの9階部分まで構築する予定だ。「地震が多い日本、かつ400メートル級のビルでも安全性や内部の快適性を確保する」(三菱地所設計)という。
三菱地所が計画するトーチタワーは地下4階、地上62階建てで延べ床面積が55万3000平方メートルとなる予定だ。
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