
日本航空(JAL)の国際線の機長が8月下旬、乗務前に飲酒してハワイ発の3便が遅れた問題で、この機長が社内規定に違反し、今年に入ってから滞在先で複数回飲酒していたことが判明した。JALが4日、記者会見を開いて明らかにした。
JALによると、機長は64歳の男性。健康診断などの結果、過度な飲酒傾向のある要注意者として社内のリストに記載されていた。産業医との面談で飲酒を控えるよう指導され、機長は「禁酒します」と話していたという。
JALでは昨年も飲酒問題が相次ぎ、要注意者のリスト化や、滞在先でのパイロットの飲酒を禁じる再発防止策を定めていた。
機長は現地時間8月28日のホノルル発中部行きの便に乗務する前日、ホテルの部屋で缶ビール3本を飲み、乗務当日に体調不良を訴えた。同便が約2時間、羽田行きの2便がともに18時間半遅れた。【木村敦彦】
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