イベントに出席したピーターズ共同CEO(4日、東京都世田谷区)

米動画配信大手ネットフリックスは4日、日本への投資による経済波及効果が2021〜24年の4年間で4500億円を超えたとする独自の試算を公表した。都内で開催したイベントで、来日中のグレッグ・ピーターズ共同最高経営責任者(CEO)が明らかにした。

ネトフリは15年9月に国内でサービスを開始し、今年で10周年を迎えた。この日は節目を祝し、映画監督や俳優を交えたトークイベントを東宝スタジオ(東京・世田谷)で開いた。

出席したピーターズCEOは「日本の視聴者は非常に高い基準をもつ。受け入れてもらえるように適応しなければならなかった」と話し、サービスのローカライズに取り組んだことを振り返った。上陸から10年がたち「ネットフリックスは今や、日本で日常生活の一部になっている」とした。

日本でのコンテンツ統括を担う坂本和隆バイスプレジデントも出席。新たな領域としてライブ配信に踏み出すとし、「幕開け」に26年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の配信を挙げた。「スポーツ観戦だけでなく選手が持つ人間ドラマや情熱にも焦点をあてたい」と話した。

ネトフリは8月、WBCの全試合を日本で独占中継すると発表した。従来放送局が中心だったスポーツ中継の慣例を破る形となり、野球ファンや関係者らに衝撃を与えた。

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