小泉農林水産大臣は5日、農林水産省で国内のメーカーが手がけたコメを使った輸出向けの商品の紹介を受けました。

小泉大臣は担当者から、アメリカのスーパーや通販サイトで販売されている冷凍のすしや、輸出先の検疫に対応するためチャーシューの代わりに大豆を使った冷凍のチャーハンなどの説明を受けた後、それぞれ試食していました。

政府は、2030年までにコメとコメの加工品をあわせた年間の輸出量を、去年1年間の7倍余りにあたる35万トンに引き上げる目標を掲げています。

小泉大臣は記者団に対し「人口減少と高齢化が進む日本の中で最終的にどこのマーケットを取るかと言えば、課題があっても世界のマーケット以外にない。政府全体でも輸出の支援をやっているので、しっかり届けていくのが大事だ」と述べコメを使った食品の輸出を後押ししていく考えを示しました。

政府はコメを増産する方針を打ち出す一方、コメ余りを防ぐため、将来的に輸出の拡大が重要になるとしています。

ただ、コメの価格の高止まりが続いている現状で、輸出するコメをどう安定的に確保していくかなどが課題になります。

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