
農林水産省は5日、全国のスーパー約1000店で8月25~31日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格(税込み)が3891円だったと発表した。前週より115円上昇し、2週ぶりの値上がりとなった。販売数量全体に占める、割安な備蓄米の割合が下がったことが影響したとみられる。3000円台は12週連続。
販売数量に占める政府備蓄米を含む複数銘柄を混ぜた「ブレンド米」などの比率は39%だった。前週より6ポイント下がり、2週ぶりに下落した。種類別の平均価格(5キロ)はブレンド米などは3285円で、前週から126円上がった。
政府は当初、随意契約による備蓄米の販売期限を8月末としていたが、9月以降も可能とする延長を発表。ただ、当初の販売期限だった8月末を迎え、随意契約の備蓄米の販売量が低下したことが価格上昇の背景にあるとみられる。
銘柄米は前週と同額の4272円だった。販売数量に占める割合は上がった。【渡辺暢、中津川甫】
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