
東北大発スタートアップのサウンドウェーブイノベーション(SWI、東京・中央)は5日、住友重機械工業と資本業務提携したと発表した。SWIは現在、アルツハイマー病患者向け治療機器の承認申請を進めている。認可後は住重が製造販売する。アルツハイマー病の根本的な治療法の確立に役立てる。
SWIが開発しているのは超音波で早期アルツハイマー患者を治療する機器。患者の頭部に専用の装置を付け、特定の周波数と強度で脳全体を刺激する。
22年に終えた治験では、認知機能の抑制だけでなく改善も確認されたという。同治験を踏まえ、厚生労働省は審査を優先する「先駆的医療機器」に指定していた。
SWIはこの機器について最終段階の臨床試験(治験)を進めている。治験は2026年末に終え、国の製造販売承認を申請する予定だ。28年春には住重が製造し全国の医療機関に販売する計画だ。
販売はリースを想定する。住重はリース料を受け取り、SWIはロイヤルティーとして利益を受け取る。医療機関の初期投資費用を抑えることで、早期の普及を図る。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。