大阪取引所では、取り引きの中心となる「来年8月もの」の金の先物価格が午前中に1グラム当たり1万7298円をつけて、取り引き時間中の最高値を更新しました。
また大手貴金属会社「田中貴金属工業」が8日発表した金の小売価格は、1グラム当たり1万8915円とこちらも2営業日連続で最高値を更新しました。
投資家の間では、アメリカのFRBが今月利下げに踏み切るのではないかという見方を背景に、ドルを売って金を買う動きが進んでいてこのところ金の価格は上昇傾向にあります。
市場関係者は、「先週末に発表されたアメリカの雇用統計の結果からFRBが今月の会合では利下げに踏み切るとの見方が強まっていて、金価格の上昇圧力となっている。石破総理大臣が辞任の意向を明らかにしたことで、今後の政局の不透明感を懸念して安全な資産とされる金を購入する動きも一部にはみられる」と話していました。
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