
JERAは8日、タイのガス火力発電所の権益を現地のエネルギー企業に売却すると発表した。タイ中部のラチャブリ・ガス火力で、保有する権益15%の全てを売却する。売却額や完了時期は非公表。同社はアジアを中心に発電所への投資から現地の電力会社そのものへの出資に軸足を移しており、保有権益の見直しを進める。
既存株主のタイの電力大手ラチャブリ・グループ(RATCH)と国営エネルギー大手のタイ石油公社(PTT)傘下の企業と、株式の売却でこのほど合意した。売却によってRATCHが最大株主となる。同発電所の発電容量は2基で140万キロワットで、タイの公営電力と25年間の売電契約を結んでいる。
JERAはこれまで「IPP(独立系発電事業者)」として発電所を運営する事業をアジアで展開してきたが、各国の大手電力に出資する戦略に転換を進めている。配当や燃料調達などで連携することで収益を伸ばす狙いで、タイやフィリピンはすでに上場企業に出資している。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。