パナソニックとJX金属は8日、使用済み家電から回収したリサイクル銅を100%利用し、パナソニックグループの製品に使う取り組みを始めると発表した。JX金属が製造する一部の銅をリサイクル材とみなす「マスバランス方式」を使う。第三者機関が検証したトレーサビリティー(履歴の追跡)管理体制のもとで運用する。
9月から運用を始める。JX金属がマスバランス方式で100%リサイクル品と見なす銅を家電業界向けに販売するのは初めて。
従来、パナソニックは傘下企業を通じて使用済みのエアコンやテレビから銅スクラップを製錬業者などに売却し、銅線や銅管などにリサイクルしていた。ただ、リサイクル銅がどれほどパナソニック製品に活用できているか正確に把握できなかった。
JX金属は銅製錬プロセスにおける原料から製品までの物量管理の仕組みを生かし、家電由来の100%リサイクル銅を全てパナソニックグループ製品に使えるようにする。第三者機関のDNVビジネス・アシュアランス・ジャパン(神戸市)が検証した方法で運用する。
JX金属によると100%リサイクル由来の銅は同社で製造している通常の銅に比べて1トンあたり約2〜3トンの温暖化ガス排出削減効果がある。

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