
日本マクドナルドは9日、子供向け「ハッピーセット」の転売を目的とした大量購入の対策を12日から実施すると発表した。発売初日の注文を店頭とドライブスルーに絞り、スマートフォンでの事前注文や宅配サービスでの販売は停止する。1グループ当たりの販売個数も制限する。効果を検証した上で、今後の対策に反映させる。
12日から販売を始めるハッピーセットで実施する。タカラトミーの鉄道玩具「プラレール」や、サンリオの人気キャラクターの「マイメロディ」「クロミ」をテーマにした玩具がつくセットなど計4種類の販売を予定している。ハッピーセット以外の商品については通常通り販売する。
発売初日の12日はスマートフォンアプリでの事前注文や自社の宅配サービスのほか、ウーバーイーツジャパンなど料理宅配事業者を通じた販売を停止する。購入希望者は実際に来店して店頭のレジやタッチパネル、ドライブスルーで注文する必要がある。同日の販売状況を踏まえながら13日以降も販売制限を続けるかを決める。
販売開始後の12〜15日は購入個数の制限をかける。1グループ当たりの購入数を3個までに限るほか、同一グループによる複数回数の購入を禁止する。プラレールなどのおまけを変更する26日から28日にも購入個数を制限する。
8月8日に販売したポケモンのハッピーセットを巡っては、転売目的の消費者による大量購入が問題となった。9〜11日の3日間は「ピカチュウ」や「ヒトカゲ」などの玩具に加え、ポケモンカードもつく内容だったため、転売目的の消費者が殺到。初日の9日に多くの店舗でポケモンカードの配布が終了する事態になった。ハンバーガーなどの食品が大量に廃棄されたことも問題視された。
一連の転売問題を受けて、消費者庁は食品ロスにつながらないよう販売方法の改善をマクドナルドに要望した。同社は8月29日から実施予定だった人気漫画「ワンピース」のカードがおまけとしてつくハッピーセットの販売を見送った。サンリオのキャラクター「シナモンロール」をテーマにしたセット販売を当初予定の8月29日から9月12日に延期した。
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