トヨタ自動車は9日、車の量産に必要な「型式指定」での認証不正を巡り、再発防止策の進捗をまとめた報告書を国土交通省に提出した。認証試験の品質維持や人材育成のため、5段階の社内資格制度を導入したことを明らかにした。資格別に教育プログラムを整備し、適切な試験運営につなげる。
国交省への報告書提出は四半期ごとに求められており、今回は5月に続いて4回目。すべての新車開発プロジェクトの工程について、該当する法規制やスケジュールを精査して責任者が確認する仕組みを延べ137案件(8月時点)で取り組んだという。5月時点では同83案件だった。
トヨタは2024年6月、7車種で不正が見つかったと発表した。同年7月に計14車種へ拡大し、国交省が組織体制の改善を求める「是正命令」を出す事態になった。
- 【関連記事】トヨタ、認証試験者の専用ユニホーム導入 不正巡り進捗報告
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。