プロテリアルは自動車鋳物事業を米投資会社に売却する

プロテリアル(旧日立金属)は9日、自動車鋳物事業を米投資会社に売却すると発表した。米投資会社の社名や売却額は非公表。ガソリン車に使うエンジン部品などを手掛けており、電気自動車(EV)化の流れを受けて譲り渡すとみられる。真岡工場(栃木県真岡市)や国内外子会社などがグループから外れる。

排ガス用セラミックフィルター事業も手放す。まずプロテリアルが売却のために設立した「未来キャスティングホールディングス」に事業を承継。米投資会社が出資する特別目的会社へ2026年1月に売却する見通しだ。

真岡工場のほか、素材研究所(栃木県真岡市)、子会社の九州テクノメタル(福岡県苅田町)、プロテリアルマシナリー(栃木県真岡市)、韓国や米国、インドにある子会社が対象。雇用などは売却先に引き継ぐ。

自動車鋳物事業は1910年に創業したプロテリアルの前身・戸畑鋳物が始めてから100年以上の歴史を持つ。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。