パナソニックは11日、手のひらサイズの電動シェーバー「ラムダッシュ パームイン」の販売を海外でも拡大する方針を示した。柄の部分をなくした新しいデザインと、持ち運びのしやすさで2023年の発売から人気が出た製品で、30年には海外売上高を現状の2倍にするとしている。

 担当事業部長の南波嘉行氏が彦根工場(滋賀県彦根市)で説明会を開いた。パームインは「T字カミソリ」からの転向に加え、女性から男性へ贈答品など新たな市場も開拓。「それるか、それないかの今までの競争にゲームチェンジを起こした商品」(南波氏)といい、同社が24年の売上高ベースで初めて国内シェア5割を超えた原動力となった。訪日客の購入も多いといい、海外展開を今後本格化させる。

 同社のシェーバー事業は初の国産電気カミソリを発売した1955年にスタートし、今年は創業70年にあたる。これまでの累計出荷台数は2億4千万台を超えているという。

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