仏の合板メーカー大手を買収する南海プライウッド(高松市の本社)

収納材の製造販売を手がける南海プライウッドは、フランスの合板メーカー大手、エタブリスマン・ギー・ジュベールとグループ4社を連結子会社、1社を持ち分法適用会社とすると発表した。取得額は約40億円。日本の新築住宅市場の縮小を見据え、海外での建材販売を強化する。

株式譲渡は10月1日に実行する予定だ。ジュベールグループは仏内の合板メーカーでは2番手で、欧州を中心に30カ国以上に販売網を持つ。コンサートホールやクルーズ船の内装などに用いる高付加価値な合板を主力としている。

南海プライウッドは海外市場での建材販売を拡大している。主要事業領域としてきた国内市場が伸び悩んでいるためだ。2014年には別の仏合板メーカーを子会社化した。今回の買収で同社の業績改善における相乗効果も見込む。

ジュベールグループの連結売上高は127億円(24年12月期)で、南海プライウッド(25年3月期249億円)の半分の水準だ。ただ連結純利益は22年12月期の12億円から、24年12月期は2300万円に減少していた。

南海プライウッドの担当者は「(ジュベールグループの事業も)24年が底だと考えている。10年以内には買収費用を回収できる」との見方を示している。

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