11日の米ニューヨーク株式市場で、主要企業でつくるダウ工業株平均が600ドル超上昇し、終値は初めて4万6000ドル台をつけて過去最高値を更新した。11日朝の消費者物価指数(CPI)の発表を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに踏み切るとの期待が強まり、買いにつながった。

 ダウ平均の終値は、前日より617.08ドル(1.36%)高い、4万6108.00ドルだった。素材や金融、ヘルスケアなど、幅広い銘柄で買いが優勢となった。米大企業を幅広く網羅するS&P500指数も、最高値を更新した。

 米労働省が11日に発表した8月のCPIは、前年同月比で2.9%上昇した。前月から伸びが加速したが、上昇率は市場予想と一致し、16~17日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)でFRBが利下げに踏み切るとの見方が強まった。米債券市場では、長期金利の指標となる10年物国債利回りが低下し、一時4%を割った。

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