ニューヨーク証券取引所=米東部ニューヨークで2016年8月、清水憲司撮影

 11日のニューヨーク株式市場でダウ工業株30種平均が反発し、前日比617・08ドル(1・36%)高の4万6108・00ドルと史上最高値を更新して取引を終えた。米連邦準備制度理事会(FRB)が16~17日の次回会合で利下げするとの見方が強まり、幅広い銘柄が買われた。ダウ平均が4万6000ドルの大台を突破するのは史上初めて。

 ダウ平均は小幅に上昇して取引を開始し、徐々に上げ幅を拡大した。11日発表された8月の米消費者物価指数(CPI)の上昇率が市場予想通りだったことを受け、市場では「FRBが6会合ぶりに利下げに踏み切る」との見方が強まり、下げ幅を従来の2倍の0・5%に拡大するとの観測まで浮上。米経済下支えの楽観論で、アップルやウォルマートなど多くの銘柄に買い注文が集まった。

 ダウ平均は取引時間中に初めて4万6000ドルを突破し、終値でも大台を維持した。ダウ平均の終値は9日にも最高値を更新していた。【ワシントン大久保渉】

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