ジャパネットたかたが販売したお節料理について記者会見する公正取引委員会の職員ら=福岡市博多区で2025年9月12日午後3時35分、平川昌範撮影

 消費者庁は12日、お節料理を早期予約すると値引き価格で購入できると表示しながら、キャンペーン終了後に通常価格で販売する計画がなかったのは景品表示法違反(有利誤認表示)に当たるとして、通販大手「ジャパネットたかた」に再発防止などを求める措置命令を出した。

 公正取引委員会事務総局九州事務所によると、ジャパネットは2025年の正月用のお節料理の販売で、24年7月22日~11月23日に早期予約キャンペーンを実施。通常価格が2万9980円と示したうえで、「大人気おせちが今ならお得」などと、キャンペーン期間内に予約すると1万円の値引き価格で購入できると表示・宣伝した。

 その後の公取委の調査で、ジャパネットがキャンペーン期間以外には通常価格で販売する計画はなかったと認定。不当に「期間限定」を強調する有利誤認表示に当たると判断した。

 九州事務所によると、ジャパネットは調査に「商品はセール期間内に全て売り切る予定で、売れ残りがあれば通常価格で販売する計画だった」と説明したという。【栗栖由喜】

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