PwCが設けたスマートモビリティーの新拠点(東京都港区)

PwCコンサルティング(東京・千代田)は12日、自動車関連の先端技術を体験できる新拠点を東京都港区に開いたと発表した。生成AI(人工知能)を使ったソフトウエア開発や3Dプリンターを使った部品製造技術などを展示する。来場者が交流できるスペースも設けて企業や業種の枠を超えた連携を促す。

新拠点では外部企業に協力を募り、3Dプリンターで作った自動車部品や分解した中国の高級電気自動車などを置いて来場者に技術を紹介する。展示内容は数カ月ごとに入れ替える。PwCのコンサルタントへの相談や企業同士のマッチングに使えるコミュニケーションスペースも用意する。

PwCは2月に自動車のデジタル化や脱炭素を推進する組織「スマートモビリティ総合研究所」を新設し、同領域での企業間や産業間の連携支援に力を入れている。同研究所の矢沢嘉治所長は「PwCの知見や経験を還元しながら、企業間のつながりを生むことで、日本のスマートモビリティー産業の押し上げに貢献していく」と話す。

PwCコンサルはソフトウエアが車の性能を決める「ソフトウエア定義車両(SDV)」や自動運転などに詳しいコンサルタントを約250人抱える。新拠点での情報提供を通じて自社のコンサルサービスの優位性を訴える。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。