iPhone17シリーズとiPhone Airの発表会(9日、米カリフォルニア州のアップル本社)

国内携帯キャリア4社が米アップルの新型スマートフォン「iPhone17」シリーズの販売価格を発表し予約受け付けを始めた。12日、楽天モバイルが発表した256ギガバイト(ギガは10億、GB)のiPhone17の端末価格は14万6800円と4社で最も安かった。ソフトバンクなども相次いで明らかにし各社の価格が出そろった。アップル公式ストアも含めて消費者の選択肢が広がっている。

KDDIは「au」ブランドで他社に先駆けて11日に価格を発表した。iPhone17(256GB)は15万2900円、最上位モデルのiPhone17 Pro Max(同)は24万900円とした。12日に明らかにしたドコモ、ソフトバンクは同じ容量のiPhone17はそれぞれ15万2900円、15万9840円。iPhone17 Pro Maxはそれぞれ24万900円、24万480円とした。楽天はiPhone17が14万6800円、iPhone17 Pro Maxが23万4800円と他社より低い価格とした。

アップルの公式ストアでは、同容量のiPhone17が12万9800円、iPhone17 Pro Maxが19万4800円に設定されている。最も価格差が大きいのはソフトバンクで、公式よりそれぞれ3万〜4万円高い。

厚さ5.6ミリメートルでiPhone史上最も薄い「iPhone Air」も各社取り扱う。256GBの機種でドコモは19万3930円、auは19万3900円、ソフトバンクは19万3680円、楽天は4社で最も安い18万5900円となる。

iPhone17の予約受け付けを始めた楽天モバイルのサイトの画面

携帯各社は分割払いや下取りの併用により、実質負担額を抑えられるとして買い替え需要の喚起につなげる。ソフトバンクでは他社からの乗り換えで256GBのiPhone17を購入する場合、各種割り引きが適用されると実質負担額は2万2024円となる。最大で13万7816円お得に入手できる。

日本で発売されるiPhone17シリーズは全機種が物理的なSIMカードを使わない「eSIM(イーシム)」のみの対応となる。SIMカードを利用している場合は、eSIMに変更する必要がある。キャリアは書き換えの処理などは原則として従来の手数料の枠組みで実施する方針だ。

キャリア4社ともにiPhone17シリーズの予約の受け付けを12日午後9時から始めて、19日に発売する。同シリーズは従来と比べて、ディスプレーの品質や電池の持続時間など性能が向上している。また、すべての機種にアップルの生成AI(人工知能)「アップルインテリジェンス」の機能を組み込んだ。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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