収穫される新米=佐々木順一撮影

 農林水産省は12日、全国のスーパー約1000店で1~7日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格(税込み)が4155円となり、13週ぶりに4000円台になったと発表した。前週より264円上昇し、2週連続の値上がりとなった。高値のついた早場米の新米販売が広がり、販売数量全体に占める割安な備蓄米の割合が下がった。備蓄米を含む複数銘柄を混ぜた「ブレンド米」など、銘柄米以外のコメが値上がりしたことも影響したとみられる。

 販売数量に占める「ブレンド米」などの比率は30%だった。前週より9ポイント低く、2週連続の下落となった。

 種類別の平均価格(5キロ)は、ブレンド米などは3725円で、前週から440円の大幅上昇となった。安価な随意契約の備蓄米の流通量が減った可能性がある。銘柄米は4344円で、前週より72円値上がりした。

 一方、農水省が別にまとめた、随意契約による備蓄米販売店舗における5キロ当たりのコメの平均価格は、前週より171円高い3255円。随意契約の備蓄米のみは前週比で10円低い1999円だった。

 また随意契約での備蓄米の販売数量は、7日までの累計で14万3253トン。都道府県別では東京都が1万3012トンで最も多く、最少は秋田県の182トンだった。【渡辺暢、中津川甫】

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