フルーツタルトを売りにするフルーツピークス(16日、東京都豊島区)

そごう・西武は大型改装中の西武池袋本店(東京・豊島)の地下食品フロアを、17日から順次開業する。百貨店初出店の11店を含む181店で構成。生ケーキの品ぞろえを拡充し、弁当に特化した売り場も設ける。弁当は百貨店で最大級の規模となる400種類の商品を扱う。化粧品フロアに次ぐ第2弾の改装で2026年1月以降に店舗が出そろう。

食品フロアは地下1階と地下2階で構成する。新たなデパ地下の売り場面積は約3000平方メートル。改装前は南北に長いフロア展開だったが、買い回りのしやすさを意識し、菓子や総菜の2フロア構成に変更した。

地下1階にあるスイーツやギフト売り場の一部が17日に開業することを受け、16日に報道陣向けの内覧会を開いた。チョコチップクッキーの専門店「シーシーズクッキー」や「パリバターショコラ」など9店の百貨店初店舗を含め、売り場全体には104店が並ぶ。

特徴の一つが生ケーキの販売店を25店に増やした点だ。改装前から人気で、関東初出店となる人気洋菓子店「シェ・シバタ」やフルーツタルトを手掛ける「フルーツピークス」などが初出店。パリのルノートルは16年ぶりに池袋本店に再出店した。

生ケーキを扱うシェ・シバタ(16日、東京都豊島区)

25日には地下2階の総菜フロアなどを開業する。作りたての商品を提供するほか、イタリアやベトナムなど世界7カ国の総菜も取りそろえる。10月以降には弁当に特化した売り場「BENTOステーション」を地下1階に設ける。池袋の人気洋食店「キッチンABC」を中心に、地下1階と地下2階で85ブランド、約400種類の弁当を取り扱う。

26年1月以降には地下2階の生鮮品・酒売り場が改装開業する予定で、デパ地下の大型改装は一段落する。デパ地下は店舗全体のにぎわいを左右するため、老舗や新業態、海外の名店などで幅広い世代の来店を促す。

百貨店に初出店したシーシーズクッキー(16日、東京都豊島区)

池袋本店では改装工事が続いており、7月に第1弾として3階の化粧品フロアが開業した。11月以降には高級ブランドや宝飾品フロアなどが順次開業する予定で、全フロアが出そろうのは26年になる見通しだ。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。