
JX金属は静岡大学と生成AI(人工知能)向けデータセンターなどの光学分野で必要とされる材料を開発するため、同大電子工学研究所(浜松市)に共同研究部門を設けたと発表した。従来両者の間で個別には連携していたが、生成AI需要の盛り上がりを受けてより迅速に開発できる体制をつくる。
8月1日付で静大浜松キャンパス内にある電子工学研究所に「化合物半導体結晶材料研究部門」を設けた。2027年9月30日までを設置期間とする。
研究の対象はデータセンター内の光通信に使われる「インジウムリン基板」などの結晶材料。結晶材料はデータセンター以外にも自動運転や防衛、航空宇宙、医療などの光学分野で使われる。
JX金属は結晶材料について一定の技術を確立しているが、静大と取り組むことで結晶を成長させる際の質をさらに高め、製品に使う際に能力を十分発揮できるようにすることを目指す。
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