
これは17日、李家超行政長官が香港の議会にあたる立法会で行った施政方針演説で明らかにしました。
この中で李長官は、中国がことしを「抗日戦争勝利80年」と位置づける中、香港政府としてもさまざまな記念行事を行っているとした上で、「中国人民が示した団結と強じんな精神を市民に深く理解させる」と述べました。
そして、戦時中、日本軍の占領下にあった香港で中国共産党が行ったとする作戦を学ぶツアーのほか、中国本土にある「愛国主義教育基地」と呼ばれる施設への若者の見学を促進するなど、日本との戦争に関する歴史を中心とした愛国主義教育を強化する姿勢を示しました。

香港では教育現場で中国国民としての意識を深める「愛国主義教育」が強化されていますが、日本との戦争をめぐる中国共産党の歴史観も浸透させることで、中国への帰属意識だけでなく、共産党の求心力を高めるねらいがあるものとみられます。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。