ポーランドでは、今月9日から10日にかけてロシア軍の無人機19機による領空侵犯があり、NATO=北大西洋条約機構の加盟国の戦闘機が撃墜する事態になるなど、無人機への対応が喫緊の課題になっています。

ポーランドのコシニャクカミシュ国防相は18日、ウクライナの首都キーウを訪問して、シュミハリ国防相と会談し、無人機をめぐって協力を進めることで合意しました。

具体的には、両国で無人機について合同演習を行う枠組みを創設し、ウクライナ軍がこれまでに培った無人機に対応する技術をポーランド軍の兵士らに訓練するとしています。

ポーランドのコシニャクカミシュ国防相は「ウクライナの知識と技術を活用したいと考えている」と述べました。

また、ウクライナのシュミハリ国防相は「あらゆる状況のもとで、経験を共有する用意がある」と述べ、協力を進める考えを示しました。

ポーランドの市民は

ロシアの無人機19機が今月、ポーランドの領空を侵犯したことについて、ウクライナとの国境に近いポーランドの都市、ジェシュフでは市民から想像していなかった出来事だと驚きを持って受け止められています。

50代の女性は「異常な状況だ。ジェシュフはウクライナとの国境にとても近いので、安全ではないと感じる。私の母は第2次世界大戦を覚えていて、また同じことが起こるかもしれないと、とても不安そうだった」と話していました。

また、ポーランドが無人機をめぐる対策でウクライナと協力していくことについて、19歳の男性は「ウクライナと協力すべきだと思うし、それが両方の国にとって良いことだと思う」と話していました。

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