IAEAの本部があるオーストリアのウィーンで開かれた年次総会では18日、過去6回の核実験を行った北朝鮮を非難する決議案の採決が行われ、日本を含む96か国が賛成し、中国やロシアなど5か国が反対、17か国が棄権し、賛成多数で採択されました。

北朝鮮の核開発を非難する決議案は例年、投票は行われず、全会一致で採択されていましたが、今回はロシアが採決を要求し、中ロが足並みをそろえて北朝鮮を擁護する姿勢を鮮明にしました。

ロシアの代表は決議について「北朝鮮に軍事的、政治的圧力をかけるために利用されている」と主張しました。

また中国の代表は「行き過ぎた圧力や非難は緊張を高めるだけで朝鮮半島の政治的解決につながらない」と述べました。

北朝鮮の核開発をめぐっては、IAEAは8月、北朝鮮北西部のニョンビョン(寧辺)でウランの濃縮施設とみられる新たな建物が建設されているとする報告書をまとめ、核開発を進展させているとして深刻な懸念を表明しています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。