アメリカ軍は、2001年の同時多発テロ事件をきっかけにした「テロとの戦い」のため、アフガニスタンの首都カブール近郊にあるバグラム空軍基地を最大の拠点にしていましたが、2021年の撤退に伴ってアフガニスタン側に引き渡しました。

この基地についてトランプ大統領は、訪問先のイギリスで18日「何の見返りもなく手放してしまい、取り戻そうとしているところだ」と述べ、イスラム主義勢力 タリバンの暫定政権に対して、アメリカに返還するよう求めていることを明らかにしました。

そのうえで「彼らはアメリカから必要としているものがある」と述べ、タリバン側との取り引きを検討していることを示唆しました。

また、返還を求める理由については「中国が核兵器を製造している場所から1時間ほどだからだ」として、中国の核戦力を意識した対応だと説明しました。

この基地をめぐっては、アメリカ議会などから、タリバン側と連携を進める中国の影響を懸念する声も上がっていました。

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