首相官邸に入る岩屋外相(19日午前)

岩屋毅外相は19日、来週始まる国連総会のタイミングでパレスチナの国家承認を宣言しないと表明した。「いつ国家承認するかの問題だ」と述べ、検討を続ける考えを示した。イスラエルがさらにパレスチナと共存する「2国家解決」実現の道を閉ざす行動を取るなら、国家承認も含め対応すると言明した。

国連総会にあわせてフランスとサウジアラビアが22日に開くパレスチナ問題の国際会議に、岩屋氏が出席すると発表した。石破茂首相の出席は見送る。

岩屋氏はイスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの侵攻を「断じて容認できない」と強調した。「国際社会や国内で国家承認を求める声が大きくなっているのは承知している」と語った。

イスラエルとパレスチナ、米国にそれぞれ働きかけ、停戦を実現する外交努力を重視すると説明した。19日にパレスチナ、イスラエル双方の外相と電話し、日本の立場を伝えたと明らかにした。

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