トランプ大統領を熱狂的に支持する「MAGA派」の若者の代表格として知られたチャーリー・カーク氏は、9月10日、西部ユタ州の大学でのイベント中に22歳の男に銃で撃たれて殺害されました。

カーク氏の地元、西部アリゾナ州にあるスタジアムでは、日本時間の22日未明から、トランプ大統領をはじめ主要閣僚も顔をそろえて、追悼式典が行われています。

式典ではカーク氏が創設した保守系の政治団体のメンバーなどが次々とステージに上がり、カーク氏の遺志を引き継いでいこうと呼びかけました。

また、トランプ大統領はカーク氏に対し、文民として最高位の「自由勲章」を贈ると表明するなど異例の対応をみせているほか、今回の事件をめぐって「容疑者は左派で、左派には多くの問題がある」などと主張しています。

SNS上では政治的な対立をあおるような投稿が相次ぎ、国内の分断が深まることが懸念されるなか、このあとステージに立つトランプ大統領の発言に大きな関心が集まっています。

追悼式には各地から大勢の人が参列

チャーリー・カーク氏の追悼式には、アメリカ各地から大勢の人が参列しました。

アリゾナ州の29歳の女性は、カーク氏が殺害されたことについて、「本当に取り乱しました。1日半、泣きましたし、本当につらいです。彼は言論の自由を奨励し、意見が合わない相手とも話をする人で、そのことが好きでした」と話していました。

また、カリフォルニア州の16歳の男性は、「カーク氏が亡くなり、本当に心が痛みました。トランプ大統領には、カーク氏の死を政治的な支持を得るために利用してほしくありません」と話していました。

カーク氏が創設した団体の本部前でも追悼

チャーリー・カーク氏が創設した西部アリゾナ州にある団体の本部の前には、連日、多くの人たちが訪れています。

追悼式の前日20日にも、花を手向ける人たちの姿がみられました。

オクラホマ州の男子大学生は、「カーク氏がきっかけで私は政治に関わるようになりました。だから、本当にショックです」と話していました。

オクラホマ州の別の男子大学生は、「本当に苦痛です。私たち学生は、恐れることなくカーク氏のあとを引き継ぎ、アメリカ全土で保守的な価値観のために戦い続ける責任があると思います」と話していました。

また、カリフォルニア州の19歳の女性は、「カーク氏への支持を示すために来ました。私はカーク氏を信頼していて、彼はトランプ氏が偉大な大統領だと強く信じていたので、どちらのことも支持します」と話していました。

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