海面から空に向かって延びる巨大な白い渦は「海上竜巻」。

これは大型で猛烈な台風18号の影響によるもので、9月20日、台湾南部のリゾート地・琉球郷周辺で撮影されました。

同様の海上竜巻は22日、台湾南東部の緑島付近でもカメラに収められています。

猛烈な勢力に発達した台風18号は22日、台湾とフィリピンの間にあるバシー海峡を通過しました。

23日午後3時時点で、中心気圧は915ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は55メートル。

上陸こそ免れたものの、台湾では激しい雨や風の影響で、これまでに6人がけが。
高速道路の一部区間の閉鎖や鉄道の運休などの影響が出ました。

東部の台東市では22日、道路が冠水。
シャッターの前には土のうが積まれていましたが、役に立ったようには見えません。

同じく東部にある花蓮市では、大量の土砂が滝のように流れ落ちていました。
路上には、石が散乱しているのも確認できます。

台湾では、24日にかけ国内線、国際線ともに欠航が相次いでいて、東京、大阪、福岡などとを結ぶ複数の便に影響が出ています。

台風18号の影響は、フィリピン北部にも及んでいます。

映像では、強風で様々なものが吹き飛ばされているのがわかります。

沿岸警備隊が公開した映像では、氾濫した川にロープを渡し、隊員らが住民を一人一人救助していました。

地元当局によると、これまでに3人が死亡し、5人が行方不明。
1万5000人以上が避難を余儀なくされたということです。

台風18号は24日以降、非常に強い勢力で中国南部や香港に接近する予想。
これに伴い、香港国際空港は24日にかけ、航空機の運航に大きな混乱が生じる見通しであることを明らかにしています。

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