旧ソビエトのモルドバでは今月28日に議会選挙が行われ、EU=ヨーロッパ連合への加盟を目指すサンドゥ大統領の与党とロシアとの関係も重視する野党連合などとの間で激しい選挙戦となっています。
ロイター通信など複数のメディアは22日、モルドバの治安当局が大規模な暴動や不安定化工作の準備に関する容疑で、250か所を捜索し、74人を拘束したと伝えました。
犯罪組織を通じたロシアの関与が疑われるとしています。
サンドゥ大統領はビデオメッセージで、「ロシアは数十万票を買収するために数億ユーロをつぎ込んでいる」などと主張し、ロシアへの警戒感をあらわにしました。
ロシアに近い政党の党首を務めるドドン前大統領は、捜索には党の関係先も含まれていたとし、「われわれを威嚇し人々を怖がらせ、黙らせようとしている」などと批判しました。
一方、ロシアの対外情報庁は23日、声明を発表し、EUについて「モルドバをみずからの反ロシア政策に従わせようとしている」などと厳しく非難しました。
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