ニューヨークの国連本部では23日、各国の首脳による国連総会での一般討論演説が始まり、トルコやカタールなど中東の国々の首脳が相次いで演説しました。

このうちトルコのエルドアン大統領は、イスラエル軍による攻撃で深刻な人道状況が続くガザ地区で食料を求める住民や、やせ細った幼い子どもの写真を掲げながら「ガザ地区ではこの瞬間もイスラエルが住民を殺害している」と非難しました。

また、ヨルダンのアブドラ国王も「ガザ地区では6万人以上が犠牲になり、学校や病院などが破壊され飢餓が広がっている」と述べてイスラエルを非難しました。

さらにカタールのタミム首長も、首都ドーハで停戦協議に向けて集まっていたイスラム組織ハマスの代表団をイスラエル軍が攻撃したことを非難したうえで、「ガザ地区を破壊し人が住めない状態にすることがイスラエルの目的だ。イスラエルの指導者は戦争を続けたいのだ」と述べました。

初日の演説では、インドネシアや南アフリカもガザ地区の深刻な人道状況に言及して一刻も早い停戦の実現を呼びかけました。

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