シリアでは、去年12月に親子2代で半世紀以上続いた独裁的なアサド政権が崩壊し、反政府勢力の指導者だったシャラア暫定大統領のもとで、新たな国づくりが進められています。
アサド前政権は国際社会から孤立してきましたがシャラア氏は24日、国連総会で演説しました。
シリアのメディアなどは大統領の国連総会での演説は1967年以来58年ぶりだと伝えています。
このなかでシャラア氏は「シリアは国際関係を修復し、地域、世界との関係を築き段階的な制裁解除を実現した。シリア国民を束縛しないよう、制裁の完全な解除を求める」として、国づくりを進めるためアメリカなどがアサド政権下で科してきた制裁を完全に解除するよう訴えました。
シリアではアサド政権の崩壊後、隣国イスラエルが少数派のイスラム教ドルーズ派の保護を名目にシリアへの空爆を行うなど不安定な状況が続いていますが、シャラア氏は演説で「この地域に新たな危機や争いをもたらすだろう」と述べ非難しました。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。