
アメリカ・ニューヨークの国連本部で24日開かれた会合には、100を超える国と地域の首脳らが参加し、国連のグテーレス事務総長は冒頭「今世紀末までに地球の気温上昇を目標の1.5度に抑えることはまだ可能だ」と述べ、各国に対策を早期に実行するよう求めました。
気候変動対策をめぐっては、アメリカのトランプ大統領が23日、国連総会での演説で「世界最大の詐欺」として否定する姿勢を強めていて、会合にはアメリカの代表の姿はありませんでした。

各国からの報告では、中国の習近平国家主席がビデオ演説で、アメリカを念頭に「一部の国が逆行する動きを見せているが、国際社会は正しい方向性を堅持すべきだ」と述べました。
その上で、中国の温室効果ガスの排出量を2035年までにピーク時と比べて7%から10%削減する新たな目標を発表し、対策に取り組む姿勢をアピールしました。

また、11月に開かれる気候変動に関する国連の会議COP30の議長国、ブラジルのルーラ大統領も、「気候変動の影響から逃れられる者はいない」と述べ、多国間での協力を訴えました。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。