収穫の時期を迎えている国産のマツタケ。

猛暑と長引く残暑の影響で収穫に遅れが出ている中、スーパーなどで目にすることが多いのが中国産のマツタケ。

中国全土の生産量の7割を占める世界最大のマツタケ産地にFNNのカメラが入りました。

中国・雲南省のシャングリラ市。

チベット族など少数民族が育んだ魅力的な文化で知られています。

シャングリラは中国全土のマツタケの約7割を生産する世界最大の産地。

市場は活気にあふれています。

市場では「シャングリラのマツタケは香りが強く肉質が詰まっていて、切っても中が白いんです。虫食いも少ないです」という声が聞かれました。

日本産のマツタケが高級食材になっている一方で、シャングリラでは毎年1000トン以上を収穫。

うち、200トン以上が日本に輸出されています。

シャングリラ市の中心部から離れ、険しい山道を車で走ること1時間余り。

マツタケで生計を立てる「マツタケハンター」が多く暮らす村があります。

取材に応じてくれたのは、チベット族の夫婦。

マツタケハンター歴が40年近いベテランです。

ハンター夫婦は、高原の空気の薄さをものともせず、マツタケが生えそうな場所をどんどんチェックしていきます。

そして、山に入って20分、妻のハンターが見つけたのは土に隠れたマツタケ。

夫のハンターも負けていません。

小さなマツタケを見つけ、取材班に試食を勧めてくれました。

このマツタケハンター夫婦は、年に日本円で140万円から160万円ほどの収入を得ているといい、「恩恵はとても大きいマツタケがなければ暮らしていけません」と話しました。

シャングリラ産のマツタケを使った地元のレストランのオススメ料理は、チベット高原特産「ヤクのバター」を使ったマツタケのバター焼き。

かつて中国では、マツタケはあまり食べられていませんでしたが、日本へ高級食材として輸出されだしたことで少しずつ認知度が高まり、今では食文化の1つとして根付いています。

中国の物流最大手は年間200トン以上のマツタケをシャングリラから日本に輸出しています。

マツタケ専用の貨物飛行機を導入したことで、山深いシャングリラから大都市への輸送時間が劇的に短縮されました。

順豊エクスプレス・李暁亮さん:
引き渡しから最短24時間で関西空港に到着します。

中国産のマツタケが価格だけでなく、鮮度や品質でも存在感を放とうとしています。

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