
【ニューヨーク=佐藤璃子】全米不動産協会(NAR)が25日発表した8月の中古住宅販売件数は400万戸(季節調整済み、年率換算)となり、前月から0.2%減った。ダウ・ジョーンズがまとめた市場予想(396万戸)は上回った。
販売件数は、前年同月比では1.8%増加した。NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は「住宅ローン金利の高止まりと在庫不足により米住宅市場はここ数年で低迷していたが、足元のローン金利の低下や在庫増加が今後数カ月にわたり販売を押し上げる見込みだ」と指摘した。

販売価格(中央値)は前年同月比で2.0%上昇し42万2600ドル(約6300万円)だった。前月比では0.7%下落し、2カ月連続で前月比マイナスとなった。
米住宅ローン金利は足元で低下傾向が続いている。米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)が公表する直近の30年物固定住宅ローン金利は週平均で6.3%と前週(6.26%)からはわずかに上昇したものの、1月につけた7%台を大きく下回っている。
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