アメリカでは25日、ことし4月から6月までのGDP=国内総生産の確定値が発表され、個人消費の上振れなどを背景に、前の3か月と比べた伸び率が年率に換算してプラス3.8%と改定値のプラス3.3%から大幅に上方修正されました。

また、最新の失業保険の申請件数が市場予想を下回ったことで、雇用情勢の急激な減速への懸念が和らぎ、景気が堅調に推移しているという見方が広がりました。

このため、ニューヨーク外国為替市場では、FRBが来月以降も利下げを進めるという観測が後退し、円を売ってドルを買う動きが強まり、円相場は一時、1ドル=149円台後半まで値下がりしました。

これは、先月初め以来の円安ドル高水準です。

市場関係者は「多くの投資家はFRBが年内にあと2回、利下げを行うと予想していたが、経済指標の内容から来月の会合で利下げに踏み切るか不透明になったという受け止めも出ている」と話しています。

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