ロシアのガソリン不足は先月から極東など一部の地域で表面化し、西部のベルゴロド州やニジニ・ノブゴロド州などに影響が広がっています。
ベルゴロド州の知事は24日、SNSで「燃料供給について多くの問い合わせがきている。われわれは、状況を制御しようとしているが、問題はある」と述べました。
首都モスクワの郊外でも、在庫がなくなり、一部のガソリンが販売できなくなるスタンドも出始めています。
また、ガソリン不足に伴い、値上がりも続いていて、連邦統計局によりますと、一般的なガソリンの平均の小売価格は、先月までの1年間に10%上昇しています。
モスクワでは不満の声が相次いで聞かれ、市民の1人は「ガソリン価格は毎日上がっています」などと話していました。
ガソリン不足の背景の1つには、ウクライナ軍が無人機を使ってロシア国内にある製油所への攻撃を続けていることがあるとみられていて、ロイター通信は先月のウクライナ軍による攻撃で、ロシアの製油能力のおよそ17%が失われたと伝えています。
ロシア政府は対応を迫られていて、エネルギー政策を担当するノバク副首相は、25日、地元メディアに対し、ガソリンの輸出禁止をことし末まで延長する方針を明らかにしました。
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