【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(9月27日の動き)
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ゼレンスキー大統領 トランプ氏との会談で兵器購入など議論
ゼレンスキー大統領は、国連総会にあわせたアメリカ訪問を終え、27日、首都キーウで記者会見を行いました。
この中で、トランプ大統領との会談内容について言及し、「アメリカから兵器を購入する巨大なディールについて協議した」と述べ、アメリカから大量の兵器を調達するため、実務者レベルでの協議を進めていくと明らかにしました。
また、会談後にトランプ大統領がSNSで、ヨーロッパの支援があれば、ウクライナは占領された領土を奪還できるという見方を示したことについて、NHKの質問に答え、「ヨーロッパはロシアからの脅威を理解するべきで、ロシアからエネルギー資源を輸入し続けているとすれば奇妙だ」と述べ、ヨーロッパはロシアからのエネルギーの輸入を停止すべきだと強調しました。
これに関連して、ロシアからエネルギーの輸入を続けるスロバキアに対しては、「来月にも会談し、エネルギーの支援のために代替の手段を提示する予定だ」と述べました。
一方、ロシアのミサイルや無人機による攻撃が続くなか、追加の供与を求めている防空システム「パトリオット」については、イスラエルから1基が供与され、すでに運用を始めているとしたうえで、「秋に2基が供与される予定だ」と明らかにしました。
ロシア ラブロフ外相“いかなる侵略にも断固対応”とけん制
ヨーロッパでは今月、NATO=北大西洋条約機構の加盟国のエストニアやポーランドなどで、ロシアの戦闘機や無人機による領空侵犯が相次いでいます。
27日、国連総会での演説でロシアのラブロフ外相は、ロシアがヨーロッパを攻撃する計画を立てていると非難の声が出ているとしたうえで、「攻撃する意図はない。しかし、わが国に対するいかなる侵略にも断固たる対応をとる」と述べ、けん制しました。
一方、ラブロフ外相は、アラスカ州で先月行われた米ロ首脳会談のあと、対話が続いていくことに「一定の期待を寄せている」と強調したうえで、「アメリカの現政権には、ウクライナ危機を現実的な方法で解決しようという意欲だけでなく、実務的な協力を発展させたいという意向も見られる」と評価しました。
また、演説のあとの記者会見で、ウクライナとの停戦交渉に関連し、「国境に関しては、もはや誰も2022年の国境をあてにしているとは思わない。それを期待するのは、政治的盲目であり、現状を完全に誤解していることになる」と述べ、軍事侵攻以前の国境に戻ることはないと主張しました。
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