ロシアのラブロフ外相は27日、国連総会で演説し、ヨーロッパでロシアによる領空侵犯が相次いでいることについて「挑発行為をしたこともするつもりもない」と主張する一方、侵略を受けた場合は「断固たる対応を取る」とけん制しました。

ラブロフ外相はアメリカ・ニューヨークの国連総会の演説で、ウクライナとの和平交渉について「ウクライナやヨーロッパ諸国は事態の重大さを理解しておらず、誠実に交渉する意思を示していない」と非難しました。

また「ロシアはNATO(北大西洋条約機構)やEU(ヨーロッパ連合)の国々に対する攻撃を計画していると非難されているが、プーチン大統領は繰り返し否定してきた」「ロシアは挑発行為をしたことも、するつもりもない」と主張した上で、「我が国へのいかなる侵略行為に対しては断固たる対応を取る」とけん制しました。

この後、開かれた記者会見では、アメリカのトランプ大統領が23日に「ロシアがNATO諸国の領空を侵犯したら撃墜するべき」との考えを示したことについて聞かれると、ラブロフ外相は「ドローンが国境を越えて飛行した場合、どの国も安全を確保するために必要な行動を取る権利がある」とだけ述べました。

その上で、「もしロシアの領空内でいかなる飛行物体を撃ち落とそうとした場合は、我が国の領土や主権に対する甚だしい侵害になり、相当後悔することになる」と警告しました。

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