ウクライナの隣国、旧ソ連のモルドバで28日、議会選挙がおこなわれ、親欧米派の大統領が率いる与党が単独過半数を維持する見通しです。

モルドバの中央選挙管理委員会は29日、開票率99.78%現在の結果を発表し、EU=ヨーロッパ連合への加盟を推進するサンドゥ大統領の与党「行動と連帯」が101議席中54議席を獲得し、単独で過半数を維持しました。

ロシアとの結びつきが強いドドン前大統領が率いる社会党や共産党などの野党連合は得票およそ24%で、支持を伸ばせませんでした。

与党はこれまでの62議席から8議席減らしましたが単独での政権運営を維持し、EU加盟や司法制度改革を進める体制が整ったかたちです。

一方で、エネルギーの供給やウクライナとの国境に位置し、親ロシア派が実効支配する沿ドニエストル地方をめぐる安全保障の問題でのロシアとの関係が重要課題として残っています。

野党側は今回の選挙結果に不正の疑いがあったとして29日に首都キシナウでおこなう抗議集会に参加するよう支持者らに呼びかけていて、選挙後も混乱が続くとみられます。

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