ことしで76回目となる国際宇宙会議がオーストラリアのシドニーで29日から5日間の日程で始まり、およそ100か国から政府や企業の関係者など8000人ほどが参加する予定です。

会場には、各国の政府機関や企業などが活動や成果を紹介するブースが出展され、日本から参加したJAXA=宇宙航空研究開発機構のブースでは、来年度以降に打ち上げられ、月の土壌にどれくらいの水分が含まれているかを分析する探査機の模型などが展示されています。

ことしはアメリカのトランプ政権が、NASA=アメリカ航空宇宙局の予算を前の年度より24%、およそ60億ドル減らす方針を示したほか、NASA職員の2割以上に当たるおよそ4000人が退職を申し出るなどしていて、世界の宇宙開発への影響が懸念されます。

各国の機関の代表が集まる講演会でNASAのダフィー長官代行は「有人による宇宙探査はNASAだけが行えるものでそれこそが使命だ」と述べ、月や火星に向けた有人探査に注力する方針を強調しました。

ロケットの打ち上げ回数が大幅に増え、役目を終えた人工衛星などが「宇宙ごみ」として課題となる中、ことしの会議は「持続可能な宇宙」をテーマに宇宙開発の方向性などについて意見が交わされます。

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