北朝鮮の金先敬(キムソンギョン)外務次官が29日、米ニューヨークで開かれている国連総会の一般討論で演説し、「我々は核を絶対に放棄せず、いかなる場合もこの立場を撤回しない」と述べ、非核化の意思がないことを訴えた。

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 北朝鮮は今月、金正恩(キムジョンウン)総書記が最高人民会議(国会)での演説で「非核化は絶対にあり得ない」と強調。その後も金氏は核関連分野の科学者らと核兵器生産などに関する会議を開き、「核戦力を中枢とする力による平和の維持、安全保障の論理は我々の絶対不変の立場だ」と述べ、核開発を進める姿勢を示していた。

 金次官はこの日の国連演説で、日米韓による軍事協力体制が進んでいるなどと指摘した上で「我々に非核化を要求することは主権を放棄し、生存権を放棄することにほかならない」などと主張した。北朝鮮から国連総会に高官が派遣され、演壇に立つのは2018年の李容浩(リヨンホ)外相(当時)以来7年ぶり。

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