TICADは3年に1度、日本政府が主導してアフリカ各国と開く国際会議で、石破総理大臣が共同議長を務め、20日から3日間の日程で横浜市で開かれます。

開幕を前に、会場となる国際会議場やホテルでは、マイクなどの機材の調整や首脳らが写真撮影の際に並ぶ台の設営が行われていました。

外務省によりますと、今回の会議にはアフリカの49か国を招待し、40か国以上から参加の意向が示されているということです。

初日の20日は開会式に続き「平和と安定」をテーマに意見が交わされ、2日目以降は「経済」や「社会」をめぐり討議が行われる予定です。

そして、最終日には石破総理大臣らが共同記者会見を行い会議の成果などを説明する見通しです。

また期間中、石破総理大臣は各国の首脳と2国間の会談を重ねることにしていて、中国やロシアなどがアフリカとの結びつきを強めていることも念頭に、日本としても関係強化を図りたい考えです。

石破首相 各国のニーズ 把握しながら協力強化図る考え示す

TICADの開幕を前に石破総理大臣は、19日午後、総理大臣官邸で記者団に対し「アフリカは世界の人口に占めるシェアが高まっており資源にも恵まれている。人的資源、物的資源を日本の成長と世界の繁栄にどうつなげていくか、日本とアフリカの両方の利益となるよう議論したい」と述べました。

その上で、中国やロシアなどがアフリカとの結びつきを強めていることも念頭に、透明性と適正性のある開発協力や質の高い経済成長、それに人材育成の後押しなどが重要な論点になると指摘しました。

そして「アフリカにどのようなニーズがあるのかを丁寧に把握しながら信頼を獲得することでわが国としての役割を果たしたい」と述べ、各国のニーズを把握しながら協力強化を図りたいという考えを示しました。

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