
【NQNニューヨーク=森川サリー】9月30日の米株式市場でダウ工業株30種平均は横ばいで始まり、午前9時50分現在は前日比15ドル35セント安の4万6291ドル24セントで推移している。米連邦政府の一部閉鎖を巡る不透明感から売りが出ている。
投資家が積極的に運用リスクを取りにくい雰囲気があるなか、ディフェンシブ株の一角に買いが入っている。ダウ平均は小幅に上昇に転じる場面がある。
米国では10月から始まる新しい会計年度の予算をまかなう「つなぎ予算案」が成立するめどが立っていない。政府機関が一部閉鎖するとの懸念が高まっている。主要な経済指標の発表が遅れる可能性も意識され、投資家心理の重荷となっている。
30日発表の9月の消費者信頼感指数は94.2とダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(96.0)を下回った。消費者心理が悪化していることも、株売りの材料となっている。8月の米雇用動態調査(JOLTS)では求人件数が722万7000件だった。市場予想を上回ったものの、相場の反応は限定的だった。
ダウ平均の構成銘柄ではアマゾン・ドット・コムやセールスフォース、マイクロソフトが安い。アメリカン・エキスプレスとホーム・デポも売られている。一方、アムジェンやメルク、トラベラーズが高い。エヌビディアとIBMも上昇している。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落して始まった。アルファベットとテスラが安い。一方、人工知能(AI)向けクラウドのコアウィーブが急伸している。メタプラットフォームズと提携し、クラウドサービスを提供すると発表し、材料視されている。
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